第65回1999.7.28掲載       人数が左右するもの
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 最近、わけあって大企業のホームページ(HP)をあれこれ見ている。従業員数だけでも、今回ご紹介した2000人規模の村の人口をはるかに越えるような企業のサイトだ。
 味わいは「村」とは全然違う。何しろ多機能営利集団だけに、情報量がものすごく多い。商品情報から決算情報、さらには社会貢献情報などなど。
 しかしそこには逆にないものもある。ときに村が伝えるさりげない日常、そんな飾らない姿だ。企業だって、もっと職場でのそんな日常の「暮らし方」を発信していいのではないか。
 実はそんなことは、商店など中小企業サイトからはかなり発信されているのでした。するとHPの雰囲気は、母体が抱える「人の数」に左右されるってことかな。確かに大都市サイトは大企業のそれに似ている。

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第64回1999.7.21掲載       媒介役
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 メールで人と人の媒介をする機会が増えた。その間、特に会うことなしに。しかも時にはその片方とは、まだ一度も会ったことがなかったりする。
 これがなんだか心地よい。お互い知らない人同士をつなげる端緒を作るなんて、めったにできることじゃなかった。電話までの手段しかないころだったら、その段取りはかなりめんどうだったもの。
 それがメールであれば、双方に承諾を得た上で、それぞれの人となりとメールアドレスを知らせるという、せいぜい2段階をこなせばいい。しかも日常の送信に挟んで送れば特にめんどうはない。
 なんて言いながら、実はホームページの掲示板などでは、すでに管理者の関与なしにそんなつながりが生まれたりもしているわけで、それを思うとなんだか幸せなようなさみしいような、ちょっと複雑な気分になったりもするのであった。

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第63回1999.7.14掲載       グローバル&ローカル
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 ホームページ(HP)はどこからでも見られる。ということは、例えば企業の場合、どの地域に軸足を置いているかが一目瞭然になってしまうということだ。それは場合によって、既存のメディアで展開してきたイメージ戦略を覆すものになるかもしれない。
 消費者にとっても、企業のあろうとする姿がある意味で素通しになってくる。なぜならそこに現れる全体像は、まさしくその企業が置く力点を如実に表すはずだからだ。
 しかしなお、それを越える手法として考えられるのが、各支店・支社発信のHPが個性を発揮し、親しみや地域に密着した姿勢を発信していくことだろう。
 それはまたグローバル&ローカルという視点で考えたとき、企業HPのみならず、国家機関などのHPにも援用できる考え方ではないだろうか。

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第62回1999.7.7掲載       知り合い/友人
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 メールだけの付き合いを「知り合い」、顔を合わせる付き合いを「友人」と区別するって人がいる。「そうしないとごっちゃになっちゃって」。
 何が「ごっちゃ」になるのかよく分からなかったけど、確かに違いはある。
 でも、もう一歩突っ込んで考えると、顔を合わせるからって深い付き合いとは限らないし、メールのやりとりだけの場合でも、相手によってその密度や深さは全然違う。
 だからって区別しなくていいと言いたいわけではない。確かにいつの間にかごっちゃになって、会ったことがあるかないかを忘れても困るだろう。
 ただ、「知り合い」と「友人」という言葉がそれをうまく区別してくれるかというと、やっぱり、なんか違うような気がする。

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